▼フランス | やっぱり「ワイン」と言えば「フランス」となるでしょう。
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュといった銘醸酒が集まっていて、カベルネ・ソーヴィニョンやシャルドネといったワインを代表する葡萄品種もフランスが原産だったりします。
また、ロマネ・コンティ、シャトー・マルゴー、ドンペリなど、誰もが名前は知っているという超高級ワインも大半がフランス。
それに、ソムリエやワインエキスパートなどの試験などでも圧倒的にフランスに関する出題が多いのが現状です。
そのフランスの中でもやっぱり最初に覚えるべき2大産地は、ボルドーとブルゴーニュでしょう。超簡単に言えば「濃厚ボルドー」と「繊細ブルゴーニュ」と覚えておけば良いのではないでしょうか。
他の有名産地はとりあえず名前だけ知っておきましょう。以下、フランス10大産地です。
アルザス、シャンパーニュ、ロワール、ボルドー、ブルゴーニュ、ローヌ、ジュラ、プロヴァンス、ラングドック、南西地方。 【例】ボルドーの赤/ブルゴーニュの赤/ブルゴーニュの白/シャパーニュ |
▼イタリア | フランスとワイン生産量世界一を競っているのがイタリアです。地形を見れば分かりますが南北に細長く、多彩な種類のワインが楽しめます。
イメージとしては、「スーツを着て粛々として味わうフランスワイン」に対して、「カジュアルな服でワイワイ楽しむイタリアワイン」といった感じでしょうか。
イタリアは北・中央・南に分けて、有名産地・ぶどう品種・有名な銘柄の3つを覚えておくと何かと役立つと思います。 【北部】ピエモンテ州、ネッビオーロ種、バローロやバルバレスコ 【中央】トスカーナ州、サンジョベーゼ種、キャンティ 【南部】カンパーニャ州、アリアニコ種、タウラージ 【例】ピエモンテの赤/トスカーナの赤 |
▼スペイン | スペインはワイン生産量はフランス、イタリアに次いで世界第3位、ぶどうの栽培面積は世界一です。
スペインワインは、安くて美味い、いわゆるリーズナブルなワインが多いという印象です。
また、フランスワインのように誰でも名前は知っているといったワインは少なく、どちらかというと特殊なワインであるシェリー(酒精強化ワイン)やカバ(発泡ワイン)が日本では有名なのではないでしょうか。
カバなどはスーパーなどでも売っており、まさに「安くて美味い」ですよね。
スペイン産のぶどう品種として1つだけ「テンプラニーリョ種」という名前を覚えておきましょう。 【例】スペインの赤/スペインの白 |
▼ドイツ | ドイツと言えばビールとソーセージですが、ワインも盛んに生産されています。ドイツは北海道よりも北にある国。寒い国ではあまり赤ワイン用の黒ぶどうは育ちませんので、ドイツワインは80%以上が白ワインで占めています。
一般的にドイツワインと言えば「甘口の白ワイン」という印象ですが、爽やかな辛口白ワインもたくさんあります。 ブドウ品種はリースリング種が有名です。私もドイツの白ワインは大好きで、特に爽やかな酸味の後にほんのりと甘みを感じられるリースリングが好みです。食が進むんですよね〜! 【例】ドイツの白 |
▼アメリカ | ワインの長い歴史と伝統を持つヨーロッパに対して、アメリカなどワイン新興国を「ニューワールド」と呼んでいます。
比較的歴史が新しいということでアメリカはあまりワインのイメージはないと思いますが、どうしてどうして最近では庶民には買えないような高価なワインが目立つようになりました。
アメリカはもはや世界第4位のワイン生産国ですが、その生産量の9割をカリフォルニア州が占めています。カリフォルニアの中でも有名な産地がナパバレー、ソノマバレーで、ヨーロッパの高級品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネなどを栽培し高級ワインを続々と産出しています。 【例】カリフォルニアの赤 |
▼チリ | チリは南米大陸の左下に位置する縦に細長〜い国です。最近、チリワインってそこいらの酒屋に行くとたいてい置いてありますよね。それくらい日本でも普及しています。
私もよく飲みますが、とにかくコストパフォーマンスが最高なのでオススメです!特に「チリカベ」と呼ばれるチリのカベルネ・ソーヴィニヨン種から造られる赤ワインは有名で、しっかりとしたタンニンを味わえます。 【例】チリの赤 |
▼オーストラリア | オーストラリアもアメリカ同様に「ニューワールド」と呼ばれるワイン新興国です。しかし今ではワイン生産量は世界第6位となり主要産業としての地位を確立しています。「シラーズ」というブドウ品種が有名で、スパイシーな美味しいワインが造られています。ぜひオーストラリアのシラーズを見かけたら買って飲んでみてください! また、オーストラリアワインにはコルクの変わりにスクリューキャップを用いているワインが多くみられます。コルクよりも簡単に開けられますし、飲み残しても簡単にキャップできますよね。ワインの品質的に言っても、コルク臭によるワインの劣化もなく、保管の際の湿度の心配もありません。確かにコルクはワインの象徴であり雰囲気抜群なのですが、これからはもっとスクリューキャップが増えてくるかも知れません。 【例】オーストラリアの赤/オーストラリアの白 |
▼日本 | 日本のワインは軽くてコクがなくて美味くない・・・という時代が続きましたが、山梨の勝沼ワインや甲州ワイン、北海道の十勝ワイン、岩手のエーデルワインなどなど、近年ではかなり頑張っているようです。
これまでEUで日本産ぶどうに登録認定された葡萄はなかったのですが、2010年「甲州」がようやく登録され、続いて「マスカット・ベリーA」もワイン用ぶどう品種として登録認定されました。日本もこれからですね。 ちなみに1人あたりのワイン年間平均消費量ですが、1位のフランスが50リッターを超えるのに対し、日本はたったの2リッター程度です(私なら2〜3日で年間平均量を超えますが・・・)。日本ワインの品質を向上させるには、もっともっと多くの日本人がワインを好きになって、たくさん飲むようにならなければならないと思いますね!そのためにもワインは「気取った飲み物」ではなく「楽しい飲み物」であるべきだとも思います! 【例】日本の赤ワイン / 日本の白ワイン |
